フランス戦役は1940年5月10日、ドイツ軍によるオランダ侵攻で始まりました。5週間の戦闘でフランス軍は壊滅的な打撃を受け、フランス政府は降伏しました。 この敗北はしばしば大敗と誇張され、フランス軍の装備や戦車が旧式で、ドイツ軍に劣っていたというイメージを与えました。その理由のひとつは、当時の記録のほとんどがドイツのプロパガンダ中隊が残したもので、そこに写された破壊・放棄されたフランス軍戦車の画像が大々的に報道された事が上げられます。しかし実際は決して一方的敗北ではなく、ドイツ国防軍も5週間の戦闘で戦車と航空機の半数を失っていました。 フランス軍の戦闘車両は、模型製作と歴史的興味の両方の観点から非常に興味深いものです。本書ではこれらのフランス軍AFVの1/35スケールモデルを扱い、それらを使った魅力的な作品群を、小規模なビネットから大きな情景までその製作方法とともに幅広く紹介します。 英語版、108ページ、ソフトカバー