第二次大戦終結後、フランスの自動車メーカー・シトロエンは、タイプHとして知られる、シンプルで手頃な価格のパネルバンと小型トラックのシリーズを開発しました。 その特徴は、FF駆動を採用して、荷室の床が低く天井は高いので広大なスペースを備え、ボディは波板プレス外板を多用することで強度を保ちつつ軽量化に貢献しています。キャビンのドアは「スーサイド式」と呼ばれる後部ヒンジ式で、この当時よく見られたものです。特徴的なデザインを持つ本車は人気車種となり、生産期間は34年間にも及び、総生産台数は47万3千台以上に達しましたが、生産期間を通じて大きなモデルチェンジは行われませんでした。 プラキットのAK35035は、1964年初頭から1969年後半にかけて製造されたタイプHYシリーズのパネルバンを再現しています。 一体型ウィンドウ、ラジエーターグリルのV字型パターン、スライドドアの垂直ハンドル、そして四角いリアウィンドウが特徴です。 デカールは、フランスとオランダの民間企業が使用した4種類のカラフルマーキングが含まれています。 【キット内容】 ●パーツ数120以上 ●細部はエッチングでシャープに再現 ●後部ハッチとスライドドアは開閉選択式 ●カルトグラフ製デカール付き、4種類のマーキングを選択可能